さいわいコラム201202_5
お知らせ

食中毒について

臨床検査技師  小林 典子

 食中毒の原因は大きく別けて「細菌」「ウイルス」「自然毒」があり、1年中発生していますが、梅雨から夏にかけては細菌の増殖が活発になるため、特に細菌性の食中毒に注意が必要です。
かつては腸炎ビブリオ・ブドウ球菌・サルモネラが三大食中毒といわれてきましたが、魚離れがすすみ、乳・肉・卵類を食材とする料理や菓子が好まれるようになって、牛・豚・鶏・などの家畜や家禽類の腸管に由来する細菌による食中毒が増えています。 なかでも発生件数が多かったり、重症化事例が発生したりして問題になっているのが 「カンピロバクター」と「腸管出血性大腸菌O-157」です。

「カンピロバクター」は鶏や牛などに、「腸管出血性大腸菌O-157」主として牛の腸にいる細菌です。両者ともに少量の細菌量で感染し、2~7日くらいで発熱、下痢、腹痛、吐き気などの症状があらわれます。「腸管出血性大腸菌O-157」は血便や激しい腹痛もあり、抵抗力の弱い子供や高齢者は重症になりやすく、死亡する例もあります。

近年増えているカンピロバクターやO-157による食中毒は生や加熱が不十分な肉料理を食べたり、 手指や調理器具を通じて細菌が付着した野菜などを生で食べたり、最近で汚染された飲料水を飲んだりすることで発生するケースもあります。 これらの食中毒を防ぐには生肉や加熱不十分な肉をたべないこと。また、肉と脂をつないだ結着肉やひき肉、筋切り加工された肉、たれ付け肉、牛や鶏のレバーなどは充分に加熱して食べましょう。このような加工をされていないステーキなどは表面を充分加熱してあれば安心して食べることができます。

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