さいわいコラム011
お知らせ

大人の風しんが流行しています!

さいわい診療所  所長  関口 由希公

  1. 関西地方を中心に風しんが流行しています
     国立感染症研究所によると、今年6月13日までの風しん患者数は330人で、昨年の同時期に比べ約2倍でした。
    このうち兵庫県101人、大阪府85人と、今のところ関西地方で流行していますが、東京都でも37人の報告数があり、今後、関東地方でも流行の可能性があります。
     ちなみに埼玉県は4人とまだ流行していません。厚生労働省は全国自治体に8年ぶりの注意喚起を促しています。
  2. どうして流行しているの?
     昔は子供に感染する病気でしたが、今年の感染者は特に8割が男性で、そのうち6割が20歳~40歳の大人が占めています。
     これは、昭和51年まで予防接種が行われていなかったので、この世代は免疫力がついていないことが原因と考えられます。昭和52年から、中学生の女子のみに予防接種が開始され、平成7年からは現在と同様、1歳以上の男女と、中学生の男女が予防接種の対象となっています。
  3. 風しんとは
     くしゃみなどの飛まつ(唾液のしぶき)で風しんウイルスが感染し、14~21日の潜伏期間をおいて、発熱、発疹、リンパ節腫脹などの症状が出現します。また発疹が3日続くことから「3日はしか」とも呼ばれています。子供の場合はほとんどの人が軽症で治りますが、大人がかかると発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。一度感染すると、ほとんどの人は、生涯風しんに感染することはありません。
  4. 何が怖いの?
     妊婦さんが風しんに感染すると、出生児に白内障、心疾患、難聴などの生涯が起こる先天性風しん症候群を発症する可能性があります。
     妊婦さんが風しんに感染した場合、約30%の確率でウイルスが胎盤を通過して胎児に感染すると言われています。
  5. 予防接種について
     定期予防接種の対象者(1歳児、小学校入学前1年間、今年の中学1年生、高校3年生)、これから妊娠する可能性のある女性と、20~40代の男性は予防接種をおすすめします。ただし妊婦の方は予防接種ができません。予防接種の料金は、定期予防接種対象者は無料、それ以外の人は6300円(組合員)です。
     もし、過去に風しんにかかったり、予防接種をしたかどうか記憶が不確かな場合は、抗体価(免疫力)の検査が可能ですので、診療所にご相談ください。
    抗体検査(HI法)は自費で約2400円で、約3~4日で結果がでます。

参考:国立感染症研究所HP

生年月日ごとの風しん含有ワクチン定期接種の状況

生年月日 ワクチン定期接種の状況
昭和37年4月1日 生まれ以前

×:ワクチン接種なし

昭和37年4月2日
    ~昭和54年4月1日 生まれ

△:女子のみ、中学時に1回のみ接種
(かかったことのない人が学校で集団接種)

昭和54年4月2日
    ~昭和62年10月1日 生まれ

△:男女とも、中学時に1回のみ接種
(医療機関で各自接種)

昭和62年10月2日
    ~平成2年4月1日 生まれ

△:男女とも、1歳~7歳半に1回のみ接種
(医療機関で各自接種)

平成2年4月2日
    ~平成12年4月1日生まれ

○:男女とも、幼児期1回と、
中学校1年生または高校3年生の計2回

平成12年4月2日 生まれ 以降

○:男女とも、幼児期1回と小学校入学前の
計2回

×:ワクチン不十分。
△:男子は受けてない。接種1回で免疫が不十分な可能性がある。
○:ワクチンを接種していれば心配なし。

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