さいわい診療所

診療時間(予約制)

午前/月~土8:30~11:30
午後/火・水・木14:00~16:30
夜間/月・水・木・金18:00~20:00

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所長のあいさつ

あけまして おめでとう ございます

みなさんにうれしいご報告があります。さいわい診療所では、研修医を育てる診療所として教育と研修に力を入れて来ましたが、昨年、久志本舞衣子先生が家庭医の専門医試験にみごと合格しました。また診療所のマネジメントを研修するために来てくれていた三輪佳雅先生が2018年11月に熊谷市に開業されました。診療だけでなく、患者塾などで組合員さんの温かい声援とご指導があったからこそのおかげだと思っています。診療所で2人のような優秀な人材が育つことは大変うれしいことです。ほんとうにありがとうございました。

ここで、家庭医療の理論から「患者中心の医療(patient centered medicine)」をご説明しましょう。

これは、患者さんの症状や生活への影響を聴きながら病気の原因をいっしょに探り、その対処方法を患者と医療者で「対話」をしながら決めることをいいます。ここで大切なことは、患者さんと医療者がいっしょに話し合いながら、患者さんの役割、医療者の役割を決めるという所です。
この理論の背景には、(1)感染症のような短期間でなおる病気(急性疾患)より、長くつきあう病気(慢性疾患)が増えていること、(2)治療方針を医療者が決めるのではなく、患者さんが決めて積極的に治療に関わることが大切、という2つがあります。医療には患者と医療者の「対話」がとても大切だということです。

さて昨年は消費税増税、外国人労働者の雇用など、国民的な議論も熟さないまま法案が通ってしまいました。社会保障にしてもしかり。政府は全世代型の社会保障制度を打ち出し、「子どもから高齢者までが安心できる制度」と言っています。聞こえは良いですが、結局は病院の病床を削減し、年金をもらえる年齢の引き上げ、保育所の待機児童ゼロは見送り、保育所に詰め込むことを推進しています。「対話」の重要性がさけばれる現代で、話し合いのないまま一方的に決まりを押し付けることは非常に良くないです。医者が勝手に治療を押しつけたら、気持ちよくないですよね。政治家も同じ。これからは「対話」のできる政治家が必要だと思います。

私たちは「対話」を重視する医療と社会を、みなさまと一緒に作っていきたいと思います。今年もさいわい診療所をどうぞよろしくお願いいたします。


2019年 元旦
さいわい診療所 所長 関口由希公

家庭医とは

家庭医とは、近くにあって、とりあえずなんでも対応できる「かかりつけ医(Family Doctor)」のことです。

医学が進歩して高度化する中で、日本の大学病院・医学部はいかに多くの専門科(特定の臓器を専門とする科)を養成するかに力を注いできました。しかし医療が高度化・専門分化することで、どこの科にかかればいいのかわからない、いくつも科をまわらなくてはならないなどの悩みが出てきました。

また専門医が地域に偏ることで、深刻な医師不足も起きています。「病院に○○科がない」、「ベッドがあるのに入院や外来を制限している」などの深刻な問題も起きています。さらに、医師は当直明けの休みが取れないなどの慢性疲労が起きています。

このような医療界の流れの中、とりあえず症状があったときのために「かかりつけ医」を持とうという流れが起きています。医療界もなんでも診る体制を作ろうと、医学部は「家庭医療科」や「総合診療科」を作っています。医学会も専門医の数を調整してバランスよくするシステムを作ろうと動いています。なにより心強いことは、最近の若い医師の中に家庭医をめざすムーブメントが起きていることです。

日本プライマリ・ケア連合学会で、専門医を認定しています。平成23年8月現在で国内に232人( 日本専門医評価・認定機構調べ)とまだまだ足りないのが現状です。

家庭医の特徴

家庭医は、あなたの近くにいます。
場所が近いだけでなく、心も近くにあって、いつでも頼れる医師です。
どんな症状や健康相談でも対応します。
病気や症状によって区別しません。精神的な相談や、軽いけがでも診ることができます。必要な場合は、適切な医療機関や介護・福祉を紹介します。
年齢、性別を問わずに診察します。
小児からお年寄りまで診察します。産後や育児の相談にも乗ります。
家庭医は家族も診ます。
家族の健康にも関心があるので、家族の健康相談 もできます。
予防と健康増進活動をします。
予防接種や禁煙外来、地域の健康教育も得意です。
家庭医は地域も診ます。
地域全体の健康にも関心があります。政治や行政に問題があれば協力して働きかけもします。